ノロウイルス感染症




ノロウイルスとは

 1968年米国オハイオ州ノーウオークという小さな町の小学校で集団発生したことからノーウオークウイルスと呼ばれていた。2002年国際ウイルス学会で正式にノロウイルスと命名された。食品に含まれるウイルスを検出するのが難しく、食中毒の原因究明や感染経路特定が難しい。

感染経路、流行時期

 ほとんど口から感染。汚染された貝類を十分に加熱しないで食べた時。患者の吐物、糞便を介して伝染することもある。ウイルスは熱には弱く寒さには強い。日本では11月頃から発生件数が増加、1〜2月が発生のピーク。ちなみに平成14年の患者数は7,961人(268件)。

症状

 潜伏期間は24〜28時間。 主症状は嘔吐、下痢、腹痛。 発熱は軽度。普通1〜2日続いた後治癒し後遺症は残さない。感染しても発症しなかったり、軽い風邪のような症状の場合もある。通常重症化することはないが高齢者、極度に抵抗力の衰えている人は重症化することもあり注意が必要。脱水に注意が必要で十分な水分補給を心がける。

予防

 手洗いが一番。調理器具も清潔に。 生ものは加熱 食品の中心温度が85度以上で1分以上加熱すれば感染性はなくなる。