コンピュターに「やぶいしゃ」と入力すると「藪医者」と変換される。国語辞典で「藪医者」とひいてみると「見立ての下手な医者」とある。
高等学校時代の国語(古文)の先生に東京大学ご卒業の山本先生とおっしゃる怖い先生がいらっしゃった。怖い先生ではあったが古文の時間には色々とユーモアあるおもしろいお話が聞けとても楽しい授業であった。
その山本先生に教えて頂いたところによると 「藪医者」はなぜ藪医者というか? それは藪を通してみるがごとくぼんやりとしか先が見えない。
すなわち患者様の病状予後がこの先どうなるのか?よくなるのか、悪くなるのか藪を通してものを見るがごとくよくわからないから藪医者というのである。
さらに藪医者よりもっと程度の悪い医者を 「土手医者」という。藪を通してならぼんやりでも先が見えるが、土手の向こうは全く見えない。すなわち患者様の病気がよくなるのか、悪くなるのか全くわからない。
そしてさらに程度の悪い医者を 「こぼつ医者」という。(鳥を捕ったりするときに使う仕掛けのことを方言で「こぼつ?」「こもつ?」といっていました。)
すなわちかかったら死ぬと。
「土手医者」「こぼつ医者」というのは山本先生のジョークと理解していたが「藪医者」の語源やいかにと常々思っていた。
今回私の尊敬する漢文の先生 岸田 崇先生に思い切っておたずねしたところ下記のような解説を頂きました。
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